世界のぜんぶが書いてある本、ない?

普段自分が考えてること、疑問に思ってることを検索してみても意外と答えが見つけられないので仮説を立てて自分から発信してみることにしました。ブログタイトルは、僕のだいすきな漫画『せんせいのお人形』のセリフです。(勝手に使ってます、ごめんなさい。)

【番外編】生まれ変わるならスパコンになりたい

今回の話は以下の記事の番外編となります。 どちらの記事から読んでもらっても構いませんが、この記事ではADHDの詳しい説明はしませんので全く知らないという方は少し前提知識があったほうがいいかもしれません。 zeppekikun.hatenablog.com ※今回のお話には僕の考える仮説はありません。普段無性に感じるどうしようもできないことをつらつら書いていくだけのストレス発散日記です。


僕にはどうしても治らない癖があります。

一度何かを考え出すと次から次へと考える内容が二転三転してしまいます。
人の話を聞いている途中で何か引っかかるワードがあるとそこから脳内で連想ゲームが始まります。 そして気づいた時には話が終わってて全く聞いてなかったなんてこともザラです。


決して悪気はないんです...!
でも話している相手からすると不快であることに対しても反論の余地がありません。

小学生のときからこのことを悩んでました。全校集会の校長先生の話や部活の先生から指導を受けるたびに「今回はちゃんと話を聞くぞ!」と意気込んで臨んでいましたが、成功したことは一度もありません

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先生に叱られているときでさえ、話が終わって我に返った時には僕は脳内で「人間は記憶によって時間を間接的に感じてるだけなんじゃないか。」と自力で世界五分前仮説*1にたどり着いていました(泣)。
先生、本当にごめんなさい。僕はどんなに頑張ってもできないことはあると悟りました。


しかし、これで話は終わらなかった。
そんな小学生だった僕も大学を卒業して就職しましたが、仕事の話ももちろん聞けない...
僕は周囲からの信用を無くし、毎日叱責やため息をつかれる日々を過ごしていました。気づくと僕の精神状態はズタボロになっていました。


僕は職場の外の人間に助けを求めました。
会社の保健師さんに仲介してもらい精神科の病院で診察を受けることになりました。
初診の時に先生に「心理テストしましょう」と言われ、臨床心理士さんのもと、数時間かけて知能テスト?*2のようなものを受けました。

次に診察を受けたときにテストの診断結果を教えてもらいました。僕はてっきり「うつ病です。」と言われると思っていました。 しかし、先生の口から出たのは
ADHDですね。」 でした。
うつ病の診断も出てました。


「そういうことだったのか...!」
僕は長年の悩みの正体を知ることとなりました。その場で軽くADHDの説明を聞き、そのあと自分でもググってみましたが、思い当たる節しかない。 あのときどんなに頑張ってもできないことはあると悟ったことが事実として証明されてしまったのです。
僕は病院の送迎車が駅に到着するまでの間、涙が止まりませんでした。


会社を辞めることにしました。
今でもその選択は正しかったと思っています。 会社での悩みを相談していた恋人、保健師さん、人事の方...全員が口をそろえて「会社を辞めるべき」と言いました。 自分でも今の職場で生き続けることはできないと考えていました。 人事の方との話し合いで次の仕事探しの方向性が決まったその日に「会社を辞める」ことを人事の方経由で上司に伝えてもらいました。


転職した今も恐怖と戦い続けています。
転職活動中も面接は合格だったのに、適性テストで「うつ病になりやすい傾向がある」という理由でお断りされたときはもう死ぬかと思いました。 なんとか受け入れていただける先を見つけ、今のところ前職のような状態にはならずに続けられています。 もちろんADHDうつ病の話は今の会社には伏せてあります。


僕が本当の意味でこの悩みを解消できることは一生ないと思います。
ADHDは所詮個性の延長でしかなく、そもそも患っているわけではないので治ることはないからです。 僕は自身の特徴を知ることができたので、ADHDが苦手とする同時にたくさんのことを把握しなければならない状況をなるべく避けるように生活しています。 そのおかげもあってか、自分を否定したくなることは以前よりは減ったと思います。 これからもADHDを受け入れたうえで生きていこうと思っています。