我慢するより真似してみる
はじめに
特に理由はないのに、他人の言葉遣いやしぐさが気になってイライラしてしまうことってないでしょうか? 僕は結構あります。 僕だけじゃないといいんですけど...。
でも自分がイライラするからといって指摘するわけにもいかないですよね。 相手は何も悪いことしてないんですから、言いがかりもいいところです。 だから僕は何も言わずに我慢していました。
しかし、我慢するだけではストレスが溜まっていきます。 直接言わないとはいえ不快感が態度出てしまっていると思うので、相手も不快に感じてしまいます。
そこで、この状態を脱却すべく僕が最近実践してみていることがあるので紹介したいと思います。
まずは真似してみる
僕は他人の言動に対して不快感を感じたときは、まず真似してみるようにしています。 特に言葉遣いに関しては使いどころを見て口に出すだけでいいので、よく真似してみています。
真似していくうちに相手の言動に違和感を感じなくなっていき、次第に受け入れられるようになっていきます。 そして、気づいたときには自分でも自然に使うようになっていました。
もちろん、あきらかに悪いことを真似するってことではないですよ。 相手は悪いことしてないのに、なぜか不快に感じてしまうときに真似してみるんです。 真似している間は、自分が真似しているという自覚があるので不快になることはありません。
また、真似してみると案外使い勝手がいいことに気付いたり、相手の心情が理解できたりと、自分の考えを改めるきっかけになることもあります。
真似をすること=共通点を増やすこと
この方法に気付いてから調べてみたんですが、そもそも人にはその場にいる人の動きやしぐさを無意識に真似してしまう「カメレオン効果」というものがあるそうです。
10回クイズと同じで、先行刺激が自分の思考や行動に影響を与えてしまうのです。
僕は「真似する側」だけにメリットを見出していましたが、以下の記事によると「真似された側」にもいい影響があるという研究結果があるそうです。
誰かの真似をする(カメレオン効果) | 展示室 社会 | 心理学ミュージアム - 日本心理学会
真似する側は、ただ相手の真似をしているだけですが、真似をされた側からすると自分と似ている=共通点が多いと感じることになります。 すると真似された相手に対して親近感が湧き、好感が高まるのだそうです。
カメレオン効果は他者との距離を縮めて、うまく付き合っていくための本能なのかもしれないですね。
共通点が多いと親近感が湧くというのは、以前「嫉妬」について考えた以下の記事で紹介した、オキシトシンという脳内物質が関わっているのかなと思います。
真似をするだけで、双方にメリットがあるということで、なかなかいい方法なんじゃないでしょうか。
最後に
今回は真似することで、他人の言動から感じる不快感を軽減できるのではないか、というお話でした。
僕がなぜ自分が不快に思うことを真似してみようと思ったかというと、自分が真似して見せることで相手に僕が感じた不快感を感じさせて、その言動をやめさせることができるんじゃないかと思ったからでした。
ずいぶん性格の悪いことをやってますね...。 結果として、やめさせるどころか自分が取り込まれてしまいましたけどね笑。
そもそもなぜ理由もなくイライラしてしまうのか考えてみたんですけど、これだという答えは見つからずにいます。 自分ルールみたいなものがあって、それに反する言動に対して攻撃的になっているのでしょうか。
このイライラの原因がわかって根本解決できることが一番なんですが、 とりあえずの対処法として真似してみるというのもありなんじゃないでしょうか。
今回のお話は以上です。
ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。