世界のぜんぶが書いてある本、ない?

普段自分が考えてること、疑問に思ってることを検索してみても意外と答えが見つけられないので仮説を立てて自分から発信してみることにしました。ブログタイトルは、僕のだいすきな漫画『せんせいのお人形』のセリフです。(勝手に使ってます、ごめんなさい。)

褒められると嫉妬できなくなる

はじめに

前回の記事では『嫉妬』は集団維持のために邪魔者を排除したいという感情であるという仮説を述べました。

zeppekikun.hatenablog.com

今回は嫉妬の原理を踏まえて、嫉妬に対してどのように対処していけばよいか考えていきたいと思います。



今回の仮説

今回の仮説を提示します。
自身の嫉妬心や他者からの嫉妬心を和らげる一番素直な方法は

相手を肯定して自分との間にオキシトシンを発生させること  
ではないか、というものです。

本記事では脳内物質「オキシトシン」の詳しい説明は省きますので、知らないよーって方は前回の記事をご参照ください。



脳科学者が提示する方法

前回も参照した以下の記事では自身の嫉妬・他人からの嫉妬のそれぞれの解消法が紹介されています。 こちらの記事には嫉妬の話に限らず興味深い話がたくさん書いてあるので、ぜひご一読ください。

logmi.jp

こちらの記事では、自身が抱く嫉妬の解消方法として努力して相手との差を埋めること、他者から向けられる嫉妬の解消方法として嫉妬が羨望に変わるほどに相手と差をつけることが紹介されています。

僕はどちらの方法も正しいと思いますし、それができる自分になりたいとも思います。 しかし、「それが簡単にはできないから困るんだよなあ」ていうのが正直な感想です。

これらの方法は自ら少数派になろうとする方法であり、集団を形成したい=多数派でいたい という人間の本能に逆らうことになります。
以前の記事でも述べましたが、理性的に正しいとはいえ、本能に真っ向から逆らう論理は根性論だと思うので、できれば避けたい方法です。



自分を肯定してくれる相手には嫉妬できない

前回の記事で述べましたが、嫉妬という感情にはオキシトシンという脳内物質が深くかかわっています。
オキシトシンは他者との関係を深めることで分泌され、相手との信頼感が増す一方でその関係を脅かす存在には嫉妬心を抱くようになります。

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逆に言うとオキシトシンが発生している間柄の相手には嫉妬心を抱かないということになります。 つまり、敵だと認識している人にしか嫉妬は向けられず、仲間として認識されれば嫉妬されることはないのです。 これこそが絶対的に嫉妬を回避する方法なのではないでしょうか。

そして、他者との間にオキシトシンを発生させる手っ取り早い方法こそが相手を肯定する=ほめることなのではないか、というのが今回の仮説となります。

「自分が努力して相手に追いつく」「嫉妬されないぐらい差をつける」よりはこちらの方法がハードルが低いかと思います。 集団を形成したい、多数派でいたいという本能にも逆らわずに済みます。

この「嫉妬」と「ほめること」を結びつける考え自体は、写真家の幡野広志さんのツイートから着想を得ました。



相手を認めることの相乗効果

今回は「相手を肯定することで、自身と相手の両方向の嫉妬を解消できる」という仮説を立てました。

人間には集団を形成し、集団の結束を高めようとする本能があります。 集団内にはみんなが守るべきルールがあり、論理的正しさよりも全員が足並みをそろえることが好まれます。

僕が思うに、集団を形成するとは集団内のメンバー間に共通点を作ることなのだと思います。 そして共通点が多いほどに結束力が高まります。

ということはオキシトシンによって相手との間に仲間意識が芽生えれば、より結束を高めるために自然と共通点を増やそうとするのではないでしょうか。
これが結果的に「仲間と共通点を増やしたい」=「努力して相手との差を埋めたい」という感情に繋がるかもしれません。

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僕も現在、嫉妬し合ってる相手がいるので、この仮説をもとに「相手との間にオキシトシンを発生させ、お互いの嫉妬心を軽減させる」という目論見を実践中です...。 上手くいけば仮説の裏付けになるし、失敗しても新たな仮説を立てるための材料にできるので、気楽にやっていこうと思います。

今回の仮説もそうですが、結論や指針はなるべくシンプルかつ包括的になるように心がけてます。 何かを選ぶ必要があるときは、何を選ぶかよりも、どれを選んでも大丈夫なように準備することが後悔しすぎないコツなのかなと最近思います。 このこともいつか記事にできるといいな..。

今回のお話は以上です。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。